住民対立
では、分譲マンションは絶対安全、最高の住まい、と言い切れるでしょうか。ここで気づかなければならないのは、あるマンションでは復旧や建て替えの工事が完了して人々は暮らしを取り戻ているのに、別のマンションでは住民同士が対立して再生の方針さえ決めれない、という状況にあることです。震災から既に二年半が経過していますが、それこそ天国と地獄ほどの違いが出ています。どうしてこのような落差が生まれたのでしょう。誰だって、意見が対立して泥沼と化すようなマンションには暮らしたくはないでしょう。では、それが分かっていながら地獄のような状況になぜ陥ったのか。そのマンション住民の意識レベルが低いからなのでしょうか。そうではありません。大事件に遭遇すれば住民対立が必ず発生する原因を、こうしたマンションは分譲時から内包していたのです。つまり、住民対立の原因は当初の建築計画の時点から存在していたのです。